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シミ取りレーザーは何回必要?形成外科医が回数・効果・注意点を解説

シミ取りレーザーを検討している多くの方が、最初に気になるのが
「何回くらい通えばシミは取れますか?」という疑問です。
結論から言うと、1回で大きく改善することもありますが、完全に消すには2〜3回必要になるケースが多いのが実際です。
この記事では、形成外科専門医としての臨床経験をもとに、必要回数・効果・注意点を正直に解説します。
シミ取りレーザーは1回で取れますか?
多くの方が期待する「1回で消えるシミ」ですが、
私の臨床経験では、1回で満足するのは約50%程度です。
ただしこの「50%」は、
必ずしも“完全に消えた”という意味ではありません。
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消えてはいないが、薄くなって気にならなくなる
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メイクで十分隠れる
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見た目として満足し、治療を終了する
このようなケースを含めて、約半数の方が1回で治療を終えています。
一方、完全に消したい場合は追加治療が必要になることが多いのが現実です。
シミ取りレーザーの平均回数は2〜3回
1回目で消えることもありますが約50%。
その他は薄くなって、2〜3回の追加照射を行うことで、満足度の高い仕上がりになることが多いです。
ただし、必要回数は以下によって大きく変わります。
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シミの深さ
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シミの種類
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肌質
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紫外線対策やスキンケア習慣
そのため、「何回で取れる」と断定することはできません。
1回で無理に取らない理由|炎症後色素沈着(PIH)
「強く当てれば1回で終わるのでは?」と聞かれることがありますが、これはおすすめしません。
レーザーを強く当てすぎると、
炎症後色素沈着(PIH)=一時的にシミが濃くなる状態が起こることがあります。
特に日本人の肌は炎症を起こしやすいため、
段階的に薄くする治療の方が結果的に安全で確実です。
シミ取りレーザーで逆に濃くなった

「シミ取りレーザーを受けたのに、前より濃くなった気がする…」
実はこれ、珍しいことではありません。
多くの場合、治療の失敗ではなく炎症性色素沈着(PIH)です。
シミ取りレーザー後に濃くなる一番の原因
レーザーでメラニンを破壊すると、肌はそれを炎症として認識し、
防御反応として一時的にメラニンを増やします。
特に日本人ではこの反応が起こりやすく、
治療後数ヶ月で一時的に濃く見えることがあります。
PIHの特徴は以下の通りです。
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3〜6ヶ月かけて徐々に薄くなる
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正しいケアをすれば自然に改善する
ただし、紫外線対策やケアが不十分だと、
長引いたり、残ってしまうこともあります。
やってはいけない行動(重要)
濃くなったときにやってしまいがちなNG行動です。
❌ すぐに再照射する
❌ こする・ピーリングする
❌ 強い美白剤を乱用する
❌ 日焼け止めを塗らない
これらはさらに色素沈着を悪化させる原因になります。
正しい対処法
基本は「待つ+守る+整える」です。
✔ 紫外線対策(必須)
✔ 摩擦を減らす
✔ トラネキサム酸やビタミンCの内服・外用
✔ 医師の指示に従う
✔ 3〜6ヶ月は様子を見る
焦って追加レーザーをすると、逆効果になることが多いです。
本当に注意が必要なケース
以下の場合は、医師に早めに相談してください。
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6ヶ月以上濃さが変わらない
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どんどん濃くなっている
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境界がぼやけて広がってきた
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ヒリヒリ・赤みが続く
これらは、シミの種類が違った可能性や、
肝斑の悪化が隠れていることもあります。
まとめ
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シミ取りレーザーは1回で約50%が満足
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完全に消すには2〜3回必要なことが多い
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濃くなるのは炎症性色素沈着(PIH)のことがほとんど
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正しいケアで自然に薄くなる
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焦って追加治療すると悪化しやすい
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6ヶ月以上改善しない場合は再診を
執筆者:西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック院長 木谷慶太郎

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会JSAPS 正会員
日本創傷外科学会会員 正会員
日本レーザー医学会 正会員
日本抗加齢医学会 正会員
アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
経歴
2010
長崎大学医学部医学科卒業
2010
六甲アイランド甲南病院 初期臨床研修
2012
小野市民病院形成外科(現:北播磨総合病院)
2013
姫路赤十字病院形成外科
2014
神戸大学医学部付属病院形成外科
2020
西記念神戸アカデミアクリニック
2023
ルネッサンス美容外科神戸院 院長
2025
西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック 院長就任
