コラム
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- ドクターコラム
ボトックスで不自然になりたくない方へ|形成外科専門医が考えるスキンボトックス
― 固めすぎない、自然な美しさを大切にしています ―
ボトックスは、美容医療において欠かせない存在だと思っています。
シワ治療として広く知られていますが、使い方次第で印象は大きく変わります。
ただ、個人的にはボトックスで表情をがっちり固定してしまう打ち方はあまり好みではありません。
私が目指すボトックス
私自身が大切にしているのは、
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表情の動きはゆるやかに残す
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シワは「完全に消す」より「目立ちにくく」
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肌にツヤやハリが出ること
というバランスです。
笑ったときに動きがゼロになるより、
自然に動いて、でもしわは目立ちにくい。
そんな仕上がりを目指しています。
マイクロボトックス/スキンボトックスという選択
当院では、
いわゆるマイクロボトックス(スキンボトックス)と呼ばれる手法をよく行っています。
一般的なボトックス治療では、
シワの原因となる筋肉に直接注入し、筋肉の動きを抑えます。
一方、スキンボトックスでは
皮膚の浅い層に細かく注入します。
その結果、
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表情の動きは保たれやすい
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ツヤ感・ハリ感が出やすい
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シワも「自然に」改善する
という特徴があります。
筋肉にしっかり効かせた場合ほどの
「ピタッと止まる」効果はありませんが、
ナチュラルな表情を求める方には向いています。
デメリットもあります
もちろん、良いことばかりではありません。
スキンボトックスは
筋肉の動きを強く抑える治療ではないため、
持続期間はやや短めです。
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筋肉へのボトックス:3〜4か月程度
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スキンボトックス:2〜3か月程度
この点は、事前にきちんとお伝えしています。
しっかり効かせたい方には、しっかり打ちます
「シワをできるだけ出したくない」
「動かなくてもいいから効果を重視したい」
そういったご希望がある方には、
筋肉にしっかり注入するボトックスを選択します。
また、部位によって使い分けています。
例えば眉間。眉間にスキンボトックスしても、あまりシワ改善効果がないので眉間はしっかり筋肉に注入します。
おでこはスキンボトックスすることが多いです。おでこでしっかり注入すると目の開きが重たくなることがあるからです。
どちらが正解、ということではありません。
完全に好みの問題だと思っています。
違和感のある表情にならないために
正直に言うと、
ボトックスを打ちすぎていて、
「笑っているのに、どこか不自然」
「表情があるのに違和感がある」
と感じてしまうこともあります。
だからこそ当院では、
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どこまで効かせたいか
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表情はどれくらい残したいか
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デメリットを受け入れられるか
をしっかり相談したうえで、
注入方法を決めています。
最後に
ボトックスは、とても優れた治療です。
でも「効かせれば効かせるほど良い」わけではありません。
自然さを大切にしたい方
ツヤやハリを重視したい方
表情を残したい方
そういった方には、
スキンボトックスという選択肢もあることを知っていただけたらと思います。
執筆者:西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック院長 木谷慶太郎

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会JSAPS 正会員
日本創傷外科学会会員 正会員
日本レーザー医学会 正会員
日本抗加齢医学会 正会員
アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
経歴
2010
長崎大学医学部医学科卒業
2010
六甲アイランド甲南病院 初期臨床研修
2012
小野市民病院形成外科(現:北播磨総合病院)
2013
姫路赤十字病院形成外科
2014
神戸大学医学部付属病院形成外科
2020
西記念神戸アカデミアクリニック
2023
ルネッサンス美容外科神戸院 院長
2025
西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック 院長就任

