目元の治療コラム

  • 2021.07.08
    • 眼瞼下垂

もしかして眼瞼下垂?何科に行くか迷っているあなたへ

鏡で顔を見る女性

目次

まぶたが重い、まぶたが下がる…何科を受診するべき?

目が痛い、赤くなっている、といった眼球の異変に気付いたあなたは迷うことなく眼科へ行くでしょう。しかし、眼球そのものではなく、まぶたの異変ではどうでしょうか。まぶたが重く感じる、まぶたが下がっている気がするといった悩みは果たして眼科で解決できるのでしょうか?

眼瞼下垂治療の場合、一番のお勧めは形成外科です。眼科でも診察できますが、意外な落とし穴があることをご紹介します。

実際に眼科へ行ってみたとしましょう。あなたはまぶたが重いこと、まぶたが下がっている気がすることを伝えます。しかし、眼科医は簡単な診察で、「もうしばらく様子を見ましょう」という結論に終わってしまうことがよくあります。目の症状の裏に隠された頭痛や肩こりも「眼精疲労」と捉えられ、「昔はもっとパッチリした目元だったはずなのに」という心の叫びも伝わりません。「眼瞼下垂なのでは?と心配だから眼科に行ったのに特に何もしてもらえなかった」という体験談は実はとても多いのです。

眼瞼下垂は誰もがなりうる目の病気ですから正しい診断が必要です。しかし、眼科はもともと「眼球」そのものの異変を治療する科なので、「若い時はぱっちり開いた目元だったのに」「小さい目を大きくしてほしい」といった目の形や美しさについての希望は眼科医では対応しきれないこともあります。

これ、やってみてください!」と神戸アカデミアクリニックホームページ上でもご紹介していますが、眼瞼下垂はどのくらいまぶたが開きにくくなっているかが判断基準であり、まぶたの状態によって進行具合を診ていきます。目の病気とはいえ治療すべき部位は眼球ではなくまぶたですので、その違いが行くべき科に迷う原因となっているのです。

形成外科・美容外科・美容皮膚科の違い

正誤を判断する女性

まぶたの手術を行う場合、形成外科に行く必要があります。美容系クリニックには形成外科、美容外科、美容皮膚科などの名前を掲げているところがあり、どこを受診したらいいのか混乱するかもしれません。眼瞼下垂治療でなぜ形成外科をお勧めするのか、その理由を含めここでは各科の違いをご紹介します。

形成外科

形成外科は主にメスを使用した切開手術や縫合などを行い、外見が醜い・見た目が悪いといった体の表面部分を治療するための科です。周りの人にじろじろ見られるほどの傷跡や先天性の異常などを治し、患者様の気持ちを安定させ社会生活に支障がないように手術をより丁寧に行います。顔に火傷をしてしまった、骨折して鼻が曲がってしまったといった外傷や、皮膚や皮膚下の腫瘍などが形成外科治療の範囲になります。

まぶたが重い、まぶたが下がるといった眼瞼下垂の場合も、目の形を本来の姿に戻し、生活に支障をきたす視野の狭さを改善して、見た目を良くするという目的で形成外科治療を行う場合がほとんどです。あくまで症状の改善が目的なので、保険治療で手術を行えることが多いです。

美容外科

日常生活に支障がないよう配慮する形成外科に対し、美容外科は、現段階で日常生活に支障はないけれど、ご自身の容姿に悩み、体の外見を整えたいという患者様のご希望を叶えるための科です。それゆえ美容外科治療の多くは、保険適用対象外となり、クリニックごとに施術料金が違う「自由診療」がメインとなっています。

美容目的ですから、目の形を整えたい・目をもっとぱっちりさせたいといった美容整形と呼ばれる治療を希望する方に最適ですが、健康保険が使えないことも多くなります。逆に、左右の目の形が違うので直したい、加齢によるまぶたのくぼみが気になるので戻したいという理由で美容外科を受診したところ、実は「眼瞼下垂」だったという例も少なくありません。まぶたをスッキリさせたいというゴールは同じものの、悩みや状態の違いによって眼科や形成外科、美容外科といったスタートラインが異なるのです。

美容外科を開設しているクリニックで眼瞼下垂治療を行う場合、病気と診断される場合には保険適用が認められる場合もありますが、医師によって判断が違いますので事前にカウンセリングを受けることが必要です。

なぜ医師の判断が異なってくるかというと、美容外科の医師は形成外科で経験を積んだ場合と形成外科以外で経験を積んだ場合に分かれるからです。現在の医療制度では医師として規定の研修期間が終わればどの科を名乗っても開業できる仕組みになっているため、どれだけ専門的な経験を積んだか、どれだけ手術を担当したことがあるかといった医療技術のレベルが問われます。受診する際も料金の安さや知名度ばかりに頼ることなく、信頼できる医師であるかどうかを確かめることが必要です。

美容皮膚科

美容皮膚科を一言で表すならばお肌の美しさを追求する科と言えます。アトピー性皮膚炎や湿疹、水虫といった皮膚疾患を治す皮膚科本来の診療に加え、シミ・シワを減らしたい、加齢によるたるみを改善したい、ツルツルお肌になりたいという美容に特化した範囲の治療を行います。美しくなりたいという欲求に応えてレーザー治療や注入治療を行う場合、病気の治療が前提である保険適用はありません。ここでも事前のカウンセリング受診は必須です。

見た目を良くするのなら形成外科と同じなのでは?と思うかもしれませんが、大きな違いは、美容皮膚科は体の表面を覆う皮膚へのケアが専門であるということです。まぶたは皮膚だけでなく筋肉や脂肪からもできており、デリケートな手術が必要です。眼瞼下垂の治療ができる美容皮膚科は形成外科や美容外科を併設している場合が多いので、まずは問い合わせてみましょう。

眼瞼下垂治療は専門知識が豊富なクリニックで

神戸アカデミアクリニック院長 木谷 慶太郎

眼瞼下垂かも?とお悩みの場合、眼瞼下垂治療実績が豊富な形成外科を受診することが安心で安全だと言えるでしょう。機能的にも外見的にも重要なまぶたの手術は、大変高度な医療技術を要します。眼科であれば目の形にも配慮してくれる美容感覚のある医師がいること、美容外科であれば保険適用が可能なことが患者様にとってはベストな選択となるわけですが、すべてクリアするクリニックを探すとなるとなかなか難しいものです。

神戸アカデミアクリニックは形成外科と美容外科を併設しており、神戸大学形成外科との連帯を図り眼瞼下垂の最先端治療を行っております。メスを使った保険適用内での手術はもちろんのこと、切らない眼瞼下垂手術「神戸アカデミア式縫合法」も、自費治療としてご提案しております。豊富な専門的知識はもちろん、長年形成外科医として経験を積んだ院長が責任を持って直接担当いたします。満足いただける治療を提供できるよう、患者様と相談したうえで今後の方針を決めていきます。眼瞼下垂かどうかわからないのでとにかく一度診てもらいたいという方も多くいらっしゃいますので、どうぞお気軽にご相談ください。