育毛のメカニズム

神戸アカデミアクリニックでは、神戸大学との連携と共同研究のノウハウを基本に、科学的根拠に基づく薄毛・抜け毛治療を研究・実施しています。開院から15年間、数多くの患者様の髪のお悩みを解決してきました。
あなたの体質・お悩みに応じたパーソナルな治療を行います。

薄毛・抜け毛の種類

「2つの脱毛症」をご存じですか?

悩む男性

脱毛症(だつもうしょう)とは、本人が生えることを期待していた毛髪(主に過去に生えていた箇所の毛)が生えなくなった状態、つまり薄毛・抜け毛を指しています。この脱毛は大きく「成長期脱毛」と「休止期脱毛」の2つに分けられます。
まず「成長期脱毛」とは、円形脱毛症に代表されるように、成長期であるにも関わらず毛髪がやや大量に抜けてしまうこと。
そして「休止期脱毛」は、AGA(男性型脱毛症)のように発髪のサイクルが休止期に入って抜けてしまうことです。

薄毛の症状(種類)について

成長期脱毛

円形脱毛症

円形脱毛症:突然、髪が円形や不整形に抜けてしまう脱毛ですが、老若男女問わず誰にでも起こることがあります。ストレスが原因だといわれていますが、近年、「自己免疫機能の疾患」と深く関わっていることがわかってきています。

薬剤性脱毛症:抗がん剤など、薬の副作用によって一時的に脱毛することがあります。抗がん剤は、がん細胞の分裂を抑えることで治療するため、細胞分裂の活発な毛母細胞までもが影響を受け、毛根が萎縮した状態となって成長期でも髪が脱毛します。

休止期脱毛

AGA

AGA(男性型脱毛症):男性に最も多い脱毛症。一般的に思春期以降に額の生え際や頭頂部の毛髪のどちらか一方、または双方から薄くなり進行してしまうのが特徴。

脂漏性脱毛症:皮脂の異常分泌により頭皮にトラブルが発症し、毛髪の成長を阻害することがあります。このような皮脂の過剰分泌による脂漏性疾患が原因で脱毛する症状です。粃糠(ひこう)性脱毛症とも呼ばれています。粃糠とはフケのことで、脂漏性脱毛症はフケが多いことからこう呼ばれます。

男性の薄毛・抜け毛

薄毛に悩む男性

成人男性によくみられる薄毛・抜け毛はほとんどがAGA(男性型脱毛症)で、一般的に思春期以降に額の生え際か、頭頂部の毛髪のどちらか一方、または双方から薄くなり進行します。特徴としては、毛髪が急に軟毛化して、抜け毛が細く短くなります。これは一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。AGAを含む薄毛・抜け毛の症状を持つ男性は全国で1,300万人近くおり、そのうち気にかけている人は800万人、何らかのケアを行ったことのある人は650万人いるといわれています。
さらに薄毛・抜け毛は進行性で、何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていくため早め早めのケアが大切です。

AGA(男性型脱毛症)とは…

AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。
男性にみられる最も多い脱毛症がこのAGAです。AGAの最も大きな原因として考えられているのは遺伝と男性ホルモン(テストステロン)の影響です。テストステロンが5αリダクターゼという変換酵素の働きで、ジヒドロテストステロンというホルモンに変換され、このホルモンが 毛乳頭細胞にあるアンドロゲン受容体に結合すると、発毛が抑制されると言われています。

その主な治療法は…

男性ホルモンと結びついて薄毛・抜け毛の原因となるアンドロゲン受容体。頭皮に存在するこの受容体の男性ホルモンとの結びつきやすさには個人差があると言われています。
神戸アカデミアクリニックではそのアンドロゲン受容体を、お一人おひとりの症例を科学的根拠に基づいて測定、男性ホルモンへの感受性を調べることをおすすめしています。ここから治療効果の予測が立てられ、より効果の高い治療プランをそれぞれご提案できるのです。

女性の薄毛・抜け毛

女性イメージ

仕事を持つ女性が増え、家事や育児などのストレスや増え続ける紫外線等の影響から男性と同じように薄毛・抜け毛に悩む女性が急増しています。さらに、カラーリングやパーマなどの流行から髪にダメージを与える機会も増えています。日本人女性で薄毛・抜け毛に悩む人は1000万人近くいると言われ、つまり10人に1人が毛髪に悩みを抱えています。
ただし、男性のいわゆるハゲとは違い、あまり一般的ではないと思われがちな女性の薄毛・抜け毛の悩み。なかなかクリニックでの相談や治療に踏み切れず、また手軽に使える薬もない…。「最近、髪のハリやコシがなく、分け目が目立ってきた。きっと人より細いせいだわ」と、自己判断で悩まれている女性が多いのも現実です。
男性は「育たない」脱毛、女性は「生えない」脱毛と言われますが、もちろん、神戸アカデミアクリニックでは「生える」女性の薄毛・抜け毛治療もおまかせください。まずは当院での相談から、豊かな美しい黒髪を取り戻しましょう。

女性の薄毛・抜け毛の種類

濔慢(びまん)性脱毛症:薄毛、抜け毛で悩む女性の中で最も多い症例がこの脱毛症です。ただし、原因を取り除くことで改善する可能性が高いといわれているため早めの通院が重要です。

FAGA(女子男性型脱毛症):加齢などにより体内の女性ホルモン分泌量が減少することで、ホルモンバランスが崩れるのが原因と言われています。最近では社会で活躍する女性が増えた事によるストレスや、過剰なダイエット、食生活の乱れ等が原因でFAGAが進行する人が急増しており女性の薄毛対策などの関心が高まっています。

分娩後脱毛症:出産後、一時的に髪が抜ける事がありますが、それらの多くは分娩後脱毛症です。これはほとんどの方が、産後半年程度で回復してきます。

脂漏性(しろうせい)脱毛症:皮脂の過剰分泌による脱毛症です。脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)を引き起こす場合があるため早めの対処が大切です。粃糠(ひこう)性脱毛症とも呼ばれます。

牽引性(けんいんせい)脱毛症:髪の長い人に多い脱毛症。その名の通り、ポニーテールやアップなど、髪がヘアスタイルづくり等で引っ張られることが主な原因となります。

円形脱毛症:頭髪が円形または楕円形の脱毛が突然発症する脱毛症。「急にゴソッと抜け毛が増えたな」と感じたら、円形脱毛症を疑ってみる必要があります。

その主な治療法は…

科学的根拠に基づくオリジナル処方の内服薬と外用薬、女性用内服薬をはじめ、毛髪再生治療「プレステージPRP療法」、デイリーなヘアケアまで女性のパーソナルな薄毛・抜け毛治療を行っています。

薄毛・抜け毛の原因

その要因は…発毛サイクル

発毛サイクル

一般的に、髪は1ヶ月に約1.2cm、1年で15cm程度伸びると言われています。
しかし、永遠に伸び続けるのではなく、あるタイミングで抜け落ち、また新しい髪に生え変わるという流れを繰り返しています。この生え換わりを「ヘアサイクル」と呼び、平均で4~6年の周期で循環しています。なお、このサイクルは毛髪1本1本で異なるので、一度にたくさんの毛髪が抜け落ちるというようなことはありません。
逆に、いわゆる“薄毛”の状態では、このサイクルが短期間で行われるようになり、深刻な場合は数ヶ月で抜け落ちる状態になります。そのため、多くの毛髪が抜け落ちてしまい、全体として薄く見えるようになってしまうのです。

若い人に増えている薄毛・抜け毛

近年、薄毛・抜け毛に悩む方が増えていますが、実は薄毛・抜け毛に悩む男性の90%以上がAGA(男性型脱毛症)だと言われています。
しかも、20代では約6%ですが、30代で約12%、40代では約3人に1人、50代では約2人に1人がAGAを発症しており、年齢とともに増加します。

ホルモンと薄毛・抜け毛の関係

女性ホルモンの分泌量の年齢別変化

男性・女性に関わらず、薄毛・抜け毛を引き起こす大きな影響には「ホルモン」と「環境」、「生活習慣」の3つあると言われています。昔から薄毛・抜け毛には遺伝的要素(体質)が深く関わると言われていますが、遺伝的要素は女性の薄毛・抜け毛の原因とはならないことが分かっています。

環境と薄毛・抜け毛の関係

環境で髪に影響を与えるのは、問題となっている紫外線などの環境要因のほかに、普段使用しているヘアケア製品の刺激も薄毛・抜け毛の原因となります。髪にいいと思って使っているものも、実は成分や使い方によって逆効果になることもあるので注意して下さい。もちろんパーマやカラーリング、ドライヤーの熱、落ち切れずに残ったスタイリング剤なども髪のダメージを強くする場合があります。

紫外線

日焼けした髪・頭皮

お肌の紫外線対策には神経質な女性も多いですが、髪の毛の紫外線対策は意識されている方が少ないのが現実です。しかし、毛母細胞が紫外線のダメージを受けると頭皮の日焼け・乾燥をひきおこし、抜け毛の原因となることは意外と知られていません。
まず頭頂部は日差しがあたりやすいので、日傘や通気性のいい帽子などを着用し頭皮を外出時の紫外線から守ってあげることをおすすめします。

ヘアケア製品によるダメージ

女性には欠かすことのできない、カラーリングやパーマ、ヘアアイロンなどは髪にダメージを与えやすいものですが、使い方や選び方でダメージを少なくする方法はあります。

生活習慣と薄毛の影響

特定の栄養や成分不足が薄毛・抜け毛を引き起こすことはありませんが、バランスの悪い偏った食生活や睡眠不足、タバコ・アルコールといった嗜好品が髪を含めた全身の健康維持に悪影響を与える場合はあります。
さらに、女性の“冷え性”などに代表される血流不全も、ヘアサイクルにとっては大敵。頭皮の血流が悪くなると、髪をつくる栄養などが行き渡らなくなるため、結果として発毛に悪影響を及ぼします。なるべくタバコやアルコールは控えて「規則正しい生活習慣」を心がけましょう。

改善には…生活習慣の見直しと医師への相談

ストレス

薄毛の要因

ストレスは血流をコントロールしている自律神経を緊張させることで、血管が収縮し血流を悪くするという性質があります。ストレスから起こる血行不良により、十分な栄養が毛母細胞に送れなくなることで毛髪の成長に悪影響を及ぼします。その他、不眠症や内臓機能の低下、アドレナリンの過剰分泌などさまざまな不調をきたし、毛髪に限らず全身のエイジングにも悪影響を及ぼすため、スポーツや趣味等で意識的にストレスの発散を心掛けることをおすすめします。

睡眠不足

睡眠と毛髪の成長の関係に、深く関わるのが成長ホルモンです。この成長ホルモンの分泌量が多いほど、丈夫で健康な髪が成長するのです。成長ホルモンは睡眠時に主に分泌されますが、このとき副交感神経が最も活発化し、成長ホルモンが大量に分泌されるのは午後10時から午前2時の間になります。そのためその時間帯を含む夜間には睡眠をとることをおすすめします。

過剰なダイエット

極端に食事の量を減らす、食べないといった急激で「間違ったダイエット」は、髪はもちろん身体のためにも良くありません。毛髪は生命維持の観点から他の臓器に比べて重要度が低いと身体が勝手に判断するため、優先度の高い脳や心臓などの臓器に優先的に栄養素が送られます。このようにして髪に十分な量の栄養素が届かなければ、ハリ・コシ・ツヤといった髪質が悪くなることはもちろん、薄毛・抜け毛をひき起こします。無理な食事制限ではなく運動も取り入れるなど健康的なダイエットをゆっくり行いましょう。

偏った栄養バランス

毛髪の95%は、18種類ものアミノ酸が結合してできるケラチンというタンパク質でできています。でも、ケラチンは残念ながら年齢を重ねるとともに減っていってしまいます。しかも、この現象には加齢だけではなくアルコールやたばこ、不規則な食生活も原因になります。ケラチンをはじめ、栄養が不足すると毛髪の成長は低下するため、バランスの良い食事は髪の成長のためにも欠かせないのです。
特に髪と頭皮の活性化に欠かせない亜鉛やビタミンB群は、日常の食事に加えサプリメントなどで補ってあげることが効果的です。

タバコ・アルコール

タバコのニコチンは中枢神経に作用して興奮物質であるドーパミンを分泌させ、気分が高揚し頭は覚醒、ひとときの安息効果をもたらすとされています。このとき、自律神経と呼ばれる神経の中でも興奮時にでるという交感神経の働きが活発になっているのです。
交感神経が活発になると、毛細血管が収縮して筋肉が緊張し高揚感が高まります。この状態が頻繁に続くことで血管収縮による頭皮への栄養不良を招き、髪の毛の成長が妨げられてしまうというのがタバコが薄毛・抜け毛の原因となる理由です。
また、お酒を飲むとアルコールを分解する肝臓への負担も大きく、肝臓が疲弊すると血中コレステロール値のバランスを崩してしまいます。実は想像以上に色々な仕事をしているのが肝臓で、主に血液中を流れる栄養素の調整なども行っています。
 肝臓の負担が増えると当然頭皮に行き渡る栄養や血液そのものも影響を受けるので、髪の成長に無関係ではありません。

一人で悩まずにクリニックで専門医に相談しましょう

ひとくちに薄毛と言っても様々な種類があります。自己判断が薄毛・抜け毛を進行させます。

カウンセリングの様子

仕事や人間関係などからストレスを抱えやすく、偏りがちな食生活など様々な原因から、年齢や性別に関係なく薄毛・抜け毛に悩む方が増え続けています。
最近、AGA(男性型脱毛症)と言う言葉を耳にされることが多いと思われますが、実はひとくちに薄毛・抜け毛と言ってもその種類や原因は1つではありません。さらに男性と女性では原因や症状が異なっているのです。
薄毛・抜け毛に悩んでクヨクヨすると、心配がストレスへと変わり、ますます髪を薄くする悪循環となります。まずはご自身の薄毛・抜け毛の種類や原因を知るためにクリニックを訪れる… ここから治療をスタートしてみませんか。

神戸アカデミアクリニックでは、神戸大学との連携と共同研究のノウハウを基本に、科学的根拠に基づく薄毛・抜け毛治療を研究・実施しています。
そして他の追随を許さない症例数の多さや技術力。
あなたの体質・お悩みに応じたパーソナルな治療を行います。