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ポテンツァ・ダーマペンで効果を出すには肌の土台作りが重要|医師が解説

ポテンツァ、うちにはありませんが私はとてもいい施術だと思います。(ただし、けっこうハードな治療です。)
「ニキビ痕を治したくてポテンツァを受けたけれど、思ったような効果がなかった。痛かったし、腫れただけで残念だった…」
そんな思いを抱えて来院される方は少なくありません。
実際、ニキビ痕でお悩みの方の多くは、これまでにダーマペンやポテンツァといった施術を何度も経験されています。私は診療の中でそうした背景を伺うたびに、「きっと一生懸命、美肌のために努力してこられたんだな」と感じます。ただ同時に、「なぜ効果が出なかったのか」という点については、はっきりと理由があります。
それは――お肌の土台が整っていないまま、強い施術を受けてしまっているからです。肌が乾燥してバリア機能が弱っていたり、ターンオーバーが乱れていたりすると、せっかくの治療もプラスに働かず、赤みやダメージだけが残ってしまいます。創傷治癒が働く環境になければ、刺激はお肌をよくするのではなく傷つけるだけになってしまいます。
スキンケアの確認から始めます
当院では初診の際、必ず「今どんなスキンケアを使っていますか?」とお聞きします。これは、その方がご自身の肌をどう捉えているのか、そして施術後の回復に必要なスキンケアが行えているかを確認するためでもあります。
興味深いのは、多くの方が「自分は敏感肌だから」と敏感肌用のスキンケアを使っている一方で、その肌に強い施術を重ねてしまっていることです。もし本当に敏感肌であれば、いきなりダーマペンやポテンツァを受けるのは肌にとって大きな負担。せっかくの施術が効果を発揮できないのは、ある意味で当然の結果ともいえます。
悪い肌といい肌の違い
“悪い状態の肌”は、外から与える刺激をうまく活かせません。吸収率が悪く、ダメージだけが残ってしまいます。逆に、“いい状態の肌”は違います。潤いとバリア機能が整っており、施術後の創傷治癒もスムーズに行われます。こうして初めて、どんな施術も前向きに受け止め、効果を最大限に引き出せるのです。
まずはマイルドな治療から
当院では初めての患者さんにいきなりハードな施術をおすすめすることはありません。まずはマイルドなメディカルエステや丁寧なスキンケアで肌の土台を整え、施術後の創傷治癒がしっかりできる状態にしてから、ステップアップすることを大切にしています。
具体的には、イオン導入や超音波導入で美容成分を肌に届け、ケミカルピーリングで余分な角質をやさしく除去してターンオーバーを整え、マイルドなレーザーで肌の代謝をサポートします。これらはいずれも肌に負担をかけず、施術後の回復力を引き出す役割もあります。
ステップアップしてこそ本当の美肌に
美肌づくりは段階を踏むものです。土台の弱い肌に強い刺激を加えても結果は出ません。逆に土台を整え、創傷治癒がスムーズに行える肌にしてからステップアップすると、同じ施術でも効果が驚くほど違ってきます。
「いい肌は、何をしても良くなる」――これは私が日々の診療で実感していることです。焦らず、急がず、まずは“吸収できる肌”を育てること。その積み重ねが、未来の美しい素肌へつながる最短ルートなのです。
当院での施術の流れ
当院では次のような段階で治療を進めています。
1.スキンケア指導 ― 洗顔や保湿など、毎日の基礎ケアを正しく整える。
2.マイルドなメディカルエステ ― イオン導入やピーリングで肌の土台を強化し、創傷治癒がしっかり行われる肌を育てる。創傷治癒がはたらくスキンケアに変更する。
3.ハードな治療へステップアップ ― ダーマペンやポテンツァなど、本格的な施術で理想の肌へ。
この段階を踏むことで、施術の効果が最大限に引き出され、持続性も高まります。今まで施術をしても効果を感じられなかった方にこそ、この“土台づくりと創傷治癒を支えるスキンケア”を大切にしてほしいと思います。
執筆者:西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック院長 木谷慶太郎

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会JSAPS 正会員
日本創傷外科学会会員 正会員
日本レーザー医学会 正会員
日本抗加齢医学会 正会員
アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
経歴
2010
長崎大学医学部医学科卒業
2010
六甲アイランド甲南病院 初期臨床研修
2012
小野市民病院形成外科(現:北播磨総合病院)
2013
姫路赤十字病院形成外科
2014
神戸大学医学部付属病院形成外科
2020
西記念神戸アカデミアクリニック
2023
ルネッサンス美容外科神戸院 院長
2025
西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック 院長就任
