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スキンケアはすぐに効果が出ない?医師が教える正しい継続のコツ

スキンケアを毎日頑張っているのに、なかなか肌の変化を感じられない…。そんなお悩みをお持ちの方は意外と多いものです。
「この化粧品を使ったけど、効果なかった」「そもそも化粧品って本当に意味があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
日々の忙しさの中で、時間やお金をかけてスキンケアをしているのに、すぐに結果が出ないとつい焦ってしまいますよね。SNSや広告で見るような劇的な変化を期待してしまいがちですが、肌の変化はそんなに簡単に起こるものではありません。
また、肌質や年齢、生活習慣など個人差が大きいため、効果を実感するまでの時間も人それぞれです。だからこそ「効果が出ないのは自分のケアが間違っているのでは?」と不安になる方も多いのです。
この記事ではそんな悩みを持つ皆さんに向けて、科学的な根拠に基づいた正しい知識と、長く続けることの大切さをお伝えしていきたいと思います。
今回は特に「化粧品の大切さ」と「美肌になるためには時間がかかる」ということについて詳しくお話しします。
私は化粧品で変えることができると考えています
化粧品は「表面だけ」?それでも美肌には欠かせない
「化粧品は肌の奥まで浸透しないから意味がない」と言う医師もいます。
確かに化粧品の成分は肌の一番外側の角質層までしか届きません。真皮層まで浸透することはほぼありません。
でも私は、肌の“表面”を整えることこそが美肌への第一歩だと考えています。
みんなが求めるのは肌表面がきれいになることですよね。
肌の潤い感やキメの細かさは角質層の状態によって左右されます。角質層が健やかであれば、肌は柔らかく透明感を持ち、見た目の美しさがグッとアップします。
また、角質層をしっかり保湿することは、肌のバリア機能を守り、外的刺激や乾燥から肌を守るためにも重要です。
だからこそ、スキンケア製品で表面のケアを怠らないことは、肌の健康にとって不可欠なのです。
保湿だけで若返る?それは誤解
一方で「高価な美容成分は必要なく、保湿さえしていればいい」という考えの医師もいます。
確かに保湿は肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を保つために大切です。
しかし、保湿だけで「若返る」ことはできません。
年齢とともに減少するコラーゲンやエラスチン、肌細胞の機能低下は、単に潤うだけでは改善されません。
保湿によって肌が潤うのは確かですが、それはあくまで肌の表面的な状態であり、老化した肌そのものが若返るわけではないのです。
本当に若々しい肌を目指すなら、保湿を基本に置きつつ、美容成分や生活習慣の改善も合わせて取り入れていくことが必要です。
育肌には時間と継続が必要
肌のターンオーバーは年齢で変わる
肌は約28日周期で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。
しかし、これは20代の健康な肌の場合です。
40代になるとターンオーバーは約45〜56日にまで遅くなることが科学的に示されています。健康な肌の場合です。肌荒れがあるともっと遅くなる。
肌の生まれ変わりは年齢とともに遅くなり、それに伴い肌の変化にも時間がかかるのです。
継続こそが美肌への近道
ターンオーバーが1ヶ月以上かかることを考えると、スキンケア製品をすこし使っただけで肌の根本的な変化を感じるのは難しいものです。
製品の良し悪しや自分の肌に合っているかの判断も、最低でも1〜2ヶ月続けてからではどうでしょう。
その化粧品を買ったのはなぜ?肌を変えたいからですよね。一時的に良かったり悪かったり、そこではないですよね。
短い期間で肌は変わりません。
少し使っただけであわない、と切り捨てた化粧品たち、本当は自分の肌を変えてくれる製品だったのかもしれません。
毎日の積み重ねで肌のリズムが整い、徐々に美しい肌へと導かれていきます。
継続こそが王道です。
執筆者:西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック院長 木谷慶太郎

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会JSAPS 正会員
日本創傷外科学会会員 正会員
日本レーザー医学会 正会員
日本抗加齢医学会 正会員
アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
経歴
2010
長崎大学医学部医学科卒業
2010
六甲アイランド甲南病院 初期臨床研修
2012
小野市民病院形成外科(現:北播磨総合病院)
2013
姫路赤十字病院形成外科
2014
神戸大学医学部付属病院形成外科
2020
西記念神戸アカデミアクリニック
2023
ルネッサンス美容外科神戸院 院長
2025
西記念神戸アカデミア美と健康のクリニック 院長就任
